ロンドン車爆弾と空港突入は同一犯？

　英北部スコットランドのグラスゴー空港に車が突入、炎上した事件と、ロンドン市内の自動車爆弾によるテロ未遂事件を捜査している英警察は２日、２０代の容疑者２人を逮捕した。

両事件にかかわる逮捕者は計７人となった。また、捜査当局は、空港突入の実行犯としてすでに逮捕されている容疑者２人が、２９日にロンドンで車爆弾を仕掛けたのと同じ人物だったとの見方を強めている。

警察はグラスゴー近郊のペイズリーで、新たに２８歳と２５歳の男性を逮捕した。２人ともスコットランド出身ではないとみられる。

一方、空港に突入した車に乗っていた容疑者のうち１人は焼身を図り、重体となっている。この容疑者に家を貸していた業者によると、同容疑者は現在入院している病院の医師だった。同容疑者は、グラスゴー近郊ヒューストンで、もう１人の実行犯とされる容疑者と共同で家を借りていたとみられる。２人はアジア系とみられ、約４カ月前に引っ越して来たが、近所付き合いはなかった。

この賃貸業者は３０日、空港突入事件の約１５分前に、ロンドンのテロ未遂事件を調べていた警察から、携帯電話番号について問い合わせを受けたと話している。
ロンドンの事件では、爆弾を仕掛けた車から、遠隔操作に使う予定だったとみられる携帯電話が見つかっていた。
警察は空港突入事件の２時間後、再びこの業者に連絡し、２人が住んでいた家の情報を得た上で、家宅捜索を実施した。空港突入の前から、警察はすでに両容疑者の行方を追っていた事になる。