ゲーツ米国防長官は9日、アフガン情勢に触れ、同国政府が武装闘争を続けるイスラム強硬派勢力タリバンと和平交渉を進めるなら、これを支持するとの考えを示したと言う。
ハンガリー・ブダペストで開かれたNATO国防相会議で記者団に語った。
タリバンは01年末の米英軍事作戦で政権を追われたが、戦力を立て直し、自爆テロなど新たな手口と共に駐留米軍、アフガン軍、NATO主導のISAFに攻勢を掛けている。
米兵の死亡者数もイラク軍事作戦を上回る傾向が出ている。
米軍は増派を決めたが、駐アフガン英軍司令官が先にタリバンに対する完全勝利は期待出来ないと語るなど軍事介入は手詰まり状況にある。アフガンのカルザイ大統領はサウジアラビアの仲介でタリバンとの和平交渉も模索している。
ゲーツ長官は、イラク軍事作戦でイスラム教スンニ派の武装勢力を引き入れ、国際テロ組織アルカイダ系の勢力掃討に共にあたり治安向上につなげた例を挙げ、タリバンに対しても同様の戦略が適用出来ると指摘。
ただ、和平交渉はアフガン政府が主導を取るべきで、タリバンは現政府の主権を認めなければならないと語った。
また、アフガン政府による和平交渉にアルカイダは含めるべきではないと強調した。
和平交渉ってね・・・
無理でしょ、どう考えてもね