イラク内務省によると、首都バグダッドにあるイスラム教シーア派のモスク(礼拝堂)2カ所で2日、自爆テロが起き、少なくとも20人が死亡、35人が負傷したと言う。
断食月明けの初日を迎え、未明の礼拝を終えた宗徒を狙ったとみられる。
犯行声明は出ていないが、スンニ派の国際テロ組織アルカイダ系の武装組織はこれまで宗派対立を煽ることを狙いシーア派住民にテロ攻撃をたびたび仕掛けている。
車を使った最初のテロは首都南東部のザアファラニヤ地区のモスクで発生、8人が死亡、10人が負傷した。宗徒の警備に当たっていたイラク軍兵士4人も死亡した。車でモスクに近付き、兵士が止めようとした際に爆発していた。
2件目のテロはニューバグダッド地区のモスクで起き、十代の少年が爆薬を詰め込んだベストを着て、同モスク前の検問所で起爆した。12人が死亡、25人が負傷している。