パキスタン情報機関当局者は12日、同国北西部のアフガン国境に近い村落で無人偵察機がミサイルを発射、少なくとも13人が死亡、5人が負傷したと述べた。
無地偵察機を飛ばしていた国は不明だが、AP通信は米軍の可能性に言及した。現場は部族地域・北ワジリスタン地区で2発のミサイル発射は12日未明に起きた。イスラム過激派勢力の活動が活発な同地区では以前にも国際テロ組織アルカイダ、アフガンの旧支配勢力タリバンの残党を狙ったミサイル攻撃が起きている。
パキスタン北西部では8日、アルカイダのパキスタン側責任者を標的にしたミサイル攻撃も起き、25人が死亡、同責任者も殺害されている。
パキスタン、アフガン国境周辺での武装勢力掃討では、米紙ニューヨーク・タイムズが11日、ブッシュ大統領がパキスタン当局の許可を不必要とする同国領内での作戦実施を承認していたと報道。大統領は今夏、米軍特殊部隊がテロ容疑者を攻撃することを認める機密文書に署名したとされる。パキスタン当局には事前に攻撃の標的を知らせない事、米軍側が先制攻撃をする場合もある事なども認められたという。
これに対し、パキスタン軍と政府は強く反発している。