大型ハリケーン「アイク」は5段階分類で2番目に強い「カテゴリー4」に発達し、米国立ハリケーンセンターによると風速60メートルに近づいたと言う。
カリブ海の観光地である英領タークス&カイコス諸島では、6日夜から7日未明にかけてアイク直撃の恐れが出てきたため、観光客や住民が避難した。
米東部時間6日午後8時現在、アイクはグランドターク島の東方96キロの地点にあり、時速19キロ余りで西南西に進んでいると言う。
9日をめどにキューバからフロリダキーズを通過、強い勢力を保ちながらメキシコ湾に入り、11日までにテキサス州からアラバマ州の範囲を直撃する可能性がある。海上では波が通常より2.7-3.7メートル高く、タークス&カイコス諸島やバハマ南東では豪雨が予想されている。
英政府はタークス&カイコス諸島から避難する観光客用に、航空便の増発を手配した。プロビデンシャルズ空港は6日昼に閉鎖される。
フロリダ州でも6日にキーウェストなどで観光客の避難が始まった。7日には地元住民が避難する。また、キーウェスト行きの航空便は7日夜から欠便となり、キーウェスト空港とマラソンキー空港はアイク通過まで閉鎖される。クリスト同州知事は、アイクが9日まで深刻な脅威になるとして警戒する意向を表明し、非常事態宣言を出した。
また、キューバ外務省は、先日のハリケーン「グスタフ」による被災者支援のため、長年続いている禁輸措置を緩和するよう米国に要請した。