露軍が軍事介入し、グルジア、同南オセチア自治州で起きた武力衝突を受け、グルジア外務省は29日、露との外交関係を断絶すると発表した。モスクワ駐在のグルジア外交官は30日に引き揚げる見通し。
露がグルジアの南オセチア自治州とアブハジア共和国の独立を承認したことへの対抗措置。両国関係は一層悪化することが確実となった。自治州と共和国は親露で、グルジアからの分離などを求め「主権」も宣言していた。
ただ、グルジア政府はロシア国内での領事業務などは続ける方針。グルジア駐在の露外交官も国外退去を求められる見通し。期限などは不明。グルジア政府は露側との接触は今後、第3国で行う考えだ。
露外務省は、グルジアによる国交断絶の決定について、事態をさらにこじれさせるだけと批判したと言う。