イランのナッジャル国防軍需相は25日、世界の原油輸送の要路であるペルシャ湾に通じるホルムズ海峡を防衛するため潜水艦建造を開始したと述べた。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が報じた。イランのファルス通信が報じたとしている。
ミサイルや水雷の兵器を備えているという。ミサイルの種類などは不明。潜水艦建造の事実の真偽も不明。核開発問題で米国、イスラエルと対立するイランは最近、最新兵器の自力開発の成果を誇示しているが、軍事専門家らはイランの技術力などを踏まえ、その主張を疑問視する場合が多い。
イスラエルはイランの核開発で、核関連施設への空爆を警告、イランは攻撃を受けた場合、ホルムズ海峡の閉鎖を警告している。ペルシャ湾のバーレーンに米海軍第5艦隊の本拠を置く米国は同海峡閉鎖の事態は阻止すると反論している。
同国防軍需相によると、潜水艦は大型級で特殊作戦部隊の輸送も可能と強調。イランの国営テレビは最近、同国海軍高官の発言として潜水艦は独自技術を使用していると述べたとも伝えていた。イランは05年、小型潜水艦の建造を開始したとも発表したが、軍事専門家は部隊輸送の水陸両用艦艇との見方を示していた。
イランはロシア製のキロ級潜水艦3隻を保有しているとの情報もあると言う。