アジア歴訪から帰国したブッシュ大統領は11日、ホワイトハウスのローズガーデンで記者会見を開き、露軍のグルジア侵攻を厳しく批判したと言う。
大統領はまた、露がグルジアの政権打倒を図っている可能性が複数の証拠で示されていると指摘し、「ロシアは方向転換しなければならない」と警告した。
大統領によると、露軍が近くグルジアの首都トビリシの民間空港を爆撃する可能性が浮上している。仮にこれが正確であった場合、軍事行動の目的を「南オセチア自治州の原状回復」に限定するとした露側の説明と食い違う。
大統領は、民主選挙を経て成立したグルジア政権に脅威を与えることは「21世紀には受け入れ難い」と述べた。さらに、露の侵攻が「国際社会におけるロシアの立場を大きく傷つけている」と指摘し、露と欧米各国との関係を危うくしているとコメントした。
一方、グルジアの駐米大使は、「ロシアのプーチン首相がブッシュ大統領の意見に耳を傾けることを望む」と発言した。プーチン首相はこれに先立ち、ロシアが「論理にかなった結論」に向けて行動する方針を明らかにしている。