ライス国務長官は23日、北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の非公式外相会合で、北朝鮮の朴宜春外相と接触すると言う。ブッシュ米政権としては、ここ4年で最高レベルの北朝鮮との接触だ。
非公式会合は、シンガポールでの東南アジア諸国連合地域フォーラム(ARF)に合わせて開かれる。ライス長官は朴外相との接触で、北朝鮮の非核化への取り組みを見極めたい考えだ。
北朝鮮は今月初め、米主席代表のヒル国務次官補から、核計画申告の具体的検証手順の草案4ページを提示された。各国は朴外相が、少なくとも草案への原則回答を示す事を期待。
ヒル次官補は、朴外相の対応が「検証手順の確立に対する北朝鮮の努力の程度を示すだろう」と語った。
ヒル次官補は草案の細部を詰めたうえで、来月中旬までの正式合意を目指す方針を明らかにした。ただ北朝鮮は手順の一部について、既に拒否する構えを表明している。