ミズーリ州でインターネット上のいじめを禁止する州法が1日、マット・ブラント知事の署名で成立したと言う。
同法は、13歳の少女が人気SNSでいじめられ自殺する事件がきっかけとなって制定された。
新法はいじめを禁じた従来の州法を改正し、適用対象を手紙や電話によるいじめに限った条項を削除。コンピューターやメールなどの電子機器を使ったいじめにまで対象を広げた。
ブラント知事は「SNSやテクノロジーによって、被害者、特に子供が犯罪やいじめに遭う道が開けた。新しい法律は、州の住民をインターネットいじめから守るための保護措置と罰則を定めるものだ」と述べた。
知事の署名には、06年10月に自殺したミーガン・マイアーさん(当時13)の母、ティナ・マイアーさんが立ち会った。ミーガンさんは、米人気SNSのマイスペースで知り合った相手から嫌がらせのメールを受け取った後、間もなく自殺した。
この事件では近所に住むロリ・ドリュー被告(49)がコンピューター不正アクセスなどの罪で起訴されたが、無罪を主張している。
ティナさんは娘の写真を掲げ、法案成立は歓迎するが、子供の安全を守るためにはまだすべきことがたくさんあると訴えた。
事が起きてから決まるんじゃなくて、事が起きる前から作ってほしいね。