アフガンのイスラム強硬派勢力タリバンが村落を占拠したとの情報を受け、アフガン治安部隊とNATO率いる国際治安支援部隊(ISAF)が掃討作戦を展開している南部カンダハル州のハリド知事は19日、同作戦でタリバン側に100人以上の死傷者が出ていると発表したと言う。
同州のアルガンダブ地区では先週、刑務所がタリバーンの襲撃を受け、約400人の受刑者が脱走した。この付近で15日夜、複数の村落がタリバン兵らに占拠されたとみられ、アフガン治安部隊がISAFのカナダ軍部隊の支援を受けて、17日夜から大規模な掃討作戦を展開している。
アフガン国防当局の報道官によると、首都カブールからの援軍も含め、数千人の兵士や警官が同地区へ送り込まれている。作戦は3日間で完了する予定だ。
ただISAFによれば、作戦開始後も、当初伝えられた大規模なタリバン兵グループの姿は見えず、タリバン側が住民らを脅す目的で、偽の情報を流していた可能性が強まっているという。