米各地で異常気象による被害が相次いでいる。ウィスコンシン州からミズーリ州の中西部各地では暴風雨による洪水が発生し、砂のうを積み上げて浸水を防ぐ作業や、決壊の恐れがあるダムの監視、住民の救助活動が行われている。
アイオワ州ではシダー川のはんらんを受け、刑務所から受刑者らが救出された。ミネソタ州西部のハイウェーは強風のため、ファーガスフォールズ近郊で一時閉鎖。ノースダコタ州バレーシティー付近では、風速35メートルの強風で小屋が倒壊した。
国立測候所(NWS)は、ミズーリ州からイリノイ州にまたがるミシシッピ川水系で、15年来最大規模の洪水が発生する恐れがあるとしている。暴風雨は今後大平原諸州に移動する見通し。
一方、ネブラスカ州東部とミネソタ州南西部、アイオワ州西部では竜巻が発生。フィラデルフィアやニューヨーク、メリーランド州といった東海岸各地は先週末から熱波に見舞われ、高齢者を中心に17人が死亡した。
反対にワシントン州やオレゴン州など太平洋側の西海岸北部では、10日に季節外れの降雪があり、ハイキング客の遭難も報告された。