豪軍は1日、イラク南部に駐留していた戦闘部隊550人の撤退を開始したと言う。
ラッド首相は昨年11月の総選挙で、今年半ばまでに撤退を実現させるとの公約を掲げていた。
部隊が配置されていたタリルの基地では、豪国旗が降ろされた。兵士らは今後2週間のうちに、順次帰国する見通し。
この後も約300人がイラク国内に残り、後方支援や情報収集、首都バクダッドでの豪外交官らの警護などにあたる。また、ペルシャ湾に派遣されているフリゲート艦「スチュアート」の乗員ら500人も、同国周辺の地域にとどまる予定。
03年のイラク戦争開始直後にいち早く派兵を表明したハワード前首相は、豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドとのインタビューで、「昨秋の選挙で私が勝っていれば、撤退はあり得なかった」と、現政権を批判している。