原油高騰によりガソリン価格が上昇し続ける中、米国内の地上交通量が統計を取り始めた1942年以来、歴史的な減少幅となった事が、米連邦高速道路局(FHWA)の統計で判明したみたいです。
一方で、公共交通機関の利用者は増加しており、エネルギー価格の上昇が市民の交通利用動向に大きく影響している事が示された。
FHWAによると、今年3月の交通量は前年同期に比べて4.3%減少した。3月の交通量が前年から減少したのは1979年以来で、減少幅は1942年に統計を取り始めて以来の大きさだった。
また、全米自動車協会(AAA)によると、5月の最終月曜日の戦没将兵追悼記念日(メモリアルデー)に、車の運転を控えようと考えている人が、02年以来、初めて減少した。
AAAによれば、メモリアルデーのガソリン価格は今年、全米平均で過去最高となる3.936ドルだった。昨年の同日は、3.23ドル。
米国公共輸送協会(APTA)によれば、公共交通機関の利用者は昨年から2.7%増加。07年の利用者数はのべ103億人で、過去50年間で最も多かった。
このほか、米エネルギー情報局(EIA)によれば、今年の第1四半期の原油消費量は、昨年同期から0.6%減少している。