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ナポリ ごみ問題で健康懸念 駐留米軍が調査
  伊南部ナポリでごみの収集が滞り、路上に放置されている問題で、住民らの健康に対する懸念が強まっていると言う。

同市に基地を持つ米海軍はこのほど、駐留兵士らへの影響を調べる為、水質調査などに乗り出した事を明らかにした。

海軍報道官が18日語ったところによると、同軍の兵士や民間従業員の住宅から今月初め、水道水や庭の土を採取し、独の研究所へ送った。
農薬やポリ塩化ビフェニール(PCB)、ダイオキシンといった化学物質の存在を調べ、ぜんそく、先天異常、がんなどを引き起こす可能性を分析する。結果は、今月末から6月初めにかけて報告される見通しだという。

同報道官によると、ナポリに住んで基地や郊外のNATO施設に勤務する米軍要員と家族は1800人余り。ごみ問題が原因とみられる具体的な症状などは報告されていないが、影響を懸念する声が相次いだため、調査実施に踏み切ったという。

ナポリは15年近く前からごみ処理場不足に悩まされてきたが、昨年末から問題が表面化。
既存の処理場が満杯となった事などから収集作業が停止され、ごみが街中の路上にあふれる事態となった。

放置されたごみ袋で歩道がふさがれ、怒った住民らがごみに火をつけたり、郊外に投棄したりする騒ぎも発生。観光客が予約をキャンセルしたり、悪臭に耐えかねて滞在を早々に切り上げたりするケースに、ホテル業界は悲鳴を上げている。

気温が上がるにつれて、衛生上の問題も深刻化。ナポリ医師会は18日、ネズミやゴキブリの媒介による病気がまん延する恐れがあるとの警告を出した。

ベルルスコーニ新政権はナポリのごみ問題を最優先課題と位置付けているが、新たな焼却場や処理場の建設には周辺住民の反発が強く、マフィアがごみ収集で不当な利益を得ているとの疑惑も浮上するなど、問題解決にはほど遠い状況だ。


他人事ではないよね。

リサイクルできるものは、リサイクルへ。
by sportsiroiro | 2008-05-19 22:47 | ニュース
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