中国の四川大地震で、同国政府は18日、確認された死者数は3万2477人に達したと発表した。AP通信が伝えた。
公式の死者数の上方修正は4日間連続。国務院(政府)は先に、死者は5万人に達する恐れがあると推定している。
国営・新華社通信によると、負傷者数も前日の約19万8千人から22万109人に増えた。
政府は17日、四川省で崩壊した建物などのがれきの下に閉じ込められている被災者は約1万人以上で、被災者約480万人が自宅を失ったとみられると報告していた。
米地質調査所(USGS)によると四川省綿陽市近くで18日午前、マグニチュード(M)5.7の地震が起きた。同省などでは12日のM7.9(USGS発表)の地震発生以降、余震が続いている。
四川省北川県では17日、地震で出来た土砂崩れダムの水位が上がり、決壊する恐れが強まったため地方行政当局者は数千人規模の住民に避難を命じていたが、その後の調査で危険はないことが判明した。水利省は省内の貯水池や水力発電所施設を点検したが、懸念材料は見付からなかったとしている。
中国に加え、日本を含む各国緊急援助隊の生存者の捜索、遺体の収容作業は18日も続いたが、北川県の病院倒壊現場で男性が139時間ぶりに助け出された。
1人でも多くの方が助かる事を願いたいです。