イスラエル軍によると、同国南部のアシュケロン市にあるショッピングセンターが14日夕、ロケット弾攻撃を受け、少なくとも14人が負傷したと言う。うち、母親と幼児を含む3人が重傷。
イスラム強硬派勢力、「イスラム聖戦」筋は同組織の犯行と認めた。ただ、別の組織が関与を認めたとの情報もある。イスラム聖戦は、同じイスラム強硬派グループ、ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザを拠点にするる。
ハマスがガザを制した昨年以降、同区からイスラエル領内へのロケット弾攻撃が増加、イスラエルが地上軍侵攻、空爆で報復する悪循環が続いている。
ショッピングセンターの被害程度や店内にいた訪問客の数などは不明。施設の一部が倒壊しており、がれきの下に閉じ込められた買い物客らの有無を調べている。
同攻撃を受け、イスラエル軍は14日夜、ガザ北部で戦闘員グループを標的に空爆、軍によると2人を殺害。ハマス戦闘員ともみられる。
今回のロケット弾攻撃は、イスラエル建国60年を祝賀するブッシュ米大統領が訪問中に行われた。また、パレスチナ治安筋によると、イスラエル軍がガザで軍事作戦を実施、パレスチナ人4人を殺害した数時間後に起きた。