米地質調査所(USGS)によると、中国四川省東部で、現地時間午後2時28分、マグニチュード(M)7.8の地震があった。
中国国営の新華社通信は、107人が死亡したと報道。重慶市内で小学校2校が倒壊し、少なくとも学童4人が死亡、100人以上が負傷した。綿陽市内では給水塔が倒壊し、1人が死亡。
四川省では子ども900人が生き埋めになり、隣接する甘粛省でも10人が死亡したとされる。
胡錦濤国家主席は直ちに被災者支援を指示した。温家宝首相は被災地で救援活動を指示する。
震源地は成都の西北西90キロ、綿陽の西南西150キロ、重慶の西北西360キロ、北京の南西1545キロ。震源の深さは10キロだった。午後2時43分には余震とみられるM6.0が観測され、M4.9-5.4の揺れが10回近く発生。
香港の鳳凰電視台は、北京や上海、台湾、タイの首都バンコク、ベトナムの首都ハノイでも揺れが感じられたと伝えた。北京の高層ビルでは中にいた大勢の人々が地上に避難。新華社によると、北京の震度はM3.9という。北京五輪の会場に被害は出ていない。