エチオピアが支援する政府軍とイスラム系反政府武装勢力の交戦が続くアフリカ東部、ソマリア情勢で国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は6日、戦火を逃れ中東イエメンに政治亡命を求めるソマリア人が激増していると報告したとの事。
戦闘のほか、食糧不足やソマリアの広範な地域での干ばつなども作用している。
ソマリア人がイエメンで難民資格を自動的に取得出来る環境も一因。ただ、上陸するソマリア人急増を受け、イエメン当局は警戒を厳しくし始めたという。
イエメンは、アデン湾を隔ててソマリアに向かい合う。同事務所によると、今年1月以降、アデン港に退避するソマリア人はこれまで1万5千人以上を記録。
昨年の最初の4カ月の7166人を大幅に上回ると言う。
ボートで同港へ向かうもので、過剰乗船で転覆などして死亡する者も多い。乗船料は最大で150米ドル(約1万6千円)ともされる。