ミャンマー軍事政権は5日、大型サイクロンで壊滅的被害を受けた旧首都ヤンゴンの人道危機を受け、国際社会に緊急支援を要請する見通しだと言う。
AP通信によると、非常事態宣言の発令後、国内駐在の各国大使が外務省に呼び集められた。また、隣国タイの政府関係者は、ミャンマー軍政の指導者らから、食料や医薬品、建設機械の提供を要請されたことを明らかにした。支援物資の第一便は6日に到着する。
一方、赤十字関係者は、ミャンマー国内の赤十字と連携して被災者に飲料水や一時避難所、毛布を提供していることを明らかにするとともに、感染症対策を急ぐ必要性を指摘した。国際赤十字社・赤新月社連盟は、緊急支援費として20万スイスフラン(約2000万円)の拠出を決めたとしている。
ヤンゴン市内では住民がひざまで泥水につかりながら歩いており、電気や電話回線の復旧もほとんど進んでいない。