イラク内務省当局者によると、首都バグダッドで27日、女性による自爆テロがあり、少なくともイラク人3人が死亡、14人が負傷した。
内務省によると、現場は同市東部のイスラム教シーア派地区にある治安部隊の検問所。タクシーに乗った女性が爆弾を起爆させたという。死者の中には、警官と兵士がそれぞれ1人ずつ含まれている。
イラクでは女性による自爆テロが増える傾向にある。3月には中部のシーア派聖地カルバラの路上で、女性が礼拝者らを狙ったとみられる自爆により数十人が死亡。先週初めにもバグダッド北方のディヤラで、女性2人の自爆テロがあった。
一方、バグダッド市内サドルシティーでは、駐留米軍とイラク治安部隊によるシーア派民兵掃討作戦が続いている。マリキ政権は26日、シーア派の反米強硬派サドル師が率いる民兵組織マフディ軍に対し、作戦停止の条件として、武装解除や容疑者の引き渡し、政治への不介入などを示したが、サドル師は「政府がやりたいことを、やりたいようにしようとする論理だ」として、これらをただちに拒否した。