米海軍当局者は25日、中東ペルシャ湾で24日、海軍契約の貨物船が接近して来る小型ボート2隻に警告の発砲を実施したと述べた。イランの船舶とみられる。
海軍によると、クウェートへ航行中の貨物船は無線や照明弾で接近行為を警告後、発砲したという。ボートはこの後、離れていった。米海軍などと契約する貨物船には通常、米海軍の警戒チームが乗船し、不測の事態が起きた際、対応する。
現場はイラン沿岸から約80キロ離れた海域。公海上とみられる。国営イラン通信は25日、イラン革命防衛隊当局者の発言として、ペルシャ湾でそのような衝突はなかったと伝えた。
ペルシャ湾周辺では今年1月以降、米海軍艦船などへの船舶の「異常接近」が少なくとも2回発生。最近では、米海軍艦船にイランの小型ボート3隻が近付き、1隻に警告の火炎弾を発射していた。