13、14日に投開票されたイタリア総選挙で中道右派「自由の国民」を軸にする政党連合を率いて勝利、2年ぶり3度目の首相就任が決まったベルルスコーニ元首相(71)は15日、南部ナポリで長期化する日常生活ごみの放置問題に触れ、最初の閣議を同市で開き、1週間に3日間滞在して問題の解決に当たると約束したと言う。
選挙公約に沿った発言で、国営ラジオで述べた。ナポリが州都のカンパニア州では昨年以降、ごみ処分場の不足で大量のごみが路上に放置され、燃やされるなどし、悪臭にも包まれている。処理をめぐって住民同士の衝突も起きている。
元首相は選挙戦で、同問題の解決を公言しており、ナポリでの得票率も高かった。ナポリでの公務を続ける期間には触れなかった。
内務省の最終開票結果によると、総選挙の上院選(定数315)では、中道右派が少なくとも167議席を獲得、ベルトローニ前ローマ市長率いる中道左派「民主党」は130議席となっている。海外開票分があるが、元首相派の上積みが有力視される。
下院(同630)でも中道右派が46%を獲得、同左派は39%だった。両院とも完全比例代表制。