チベット亡命政府が拠点を置く印北部のダラムサラで25日、五輪の聖火を模したトーチを持って5大陸横断を目指す抗議リレーがスタートしたと言う。
主催者によると、北京五輪の開会式が開かれる当日、中国のチベット自治区ラサに到着する予定。
前日にはギリシャで開かれた公式な聖火の採火式が、中国の人権政策に抗議する活動家に妨害される騒ぎがあったばかり。25日の抗議リレーには、亡命チベット人約50人が参加した。
チベット青年議会のツェワン・リグジン議長によると、チベット版聖火リレーは米、仏、豪、日、ネパールなどを訪れて陸路と空路で5大陸を横断し、北京五輪開会式が開かれる8月8日、ラサ到着を目指す。
この抗議リレーと、5月15日~25日までダラムサラで開くチベット版の五輪を通じ、中国の抑圧下での窮状を訴える計画だという。
チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は北京五輪支持を表明しているが、ツェワン議長は「北京五輪に対するわれわれの見解は、ダライ・ラマとは異なる」と語った。