米大統領選で民主党候補指名を目指すヒラリー・クリントン上院議員の選対本部は28日、今年2月に集めた選挙資金は推定約3500万ドル(約37億円)に達するとの見通しを示した。1月の1400万ドルからは激増となっている。
クリントン氏陣営がこれまで集めた月間の資金では最高額。民主党候補の指名争いでは3月4日のテキサス、オハイオ両州なでの予備選が天王山の戦いとなっているが、クリントン氏陣営は勝利を目指す上での十分な資金を得たとしている。
一方、ライバルのオバマ上院議員の陣営は2月の献金額を明らかにしていないが、3500万ドルを上回るだろうと指摘した。オバマ氏陣営は1月に3600万ドルを記録している。
これまでの予備選、党員集会ではオバマ氏が上昇気流に乗り、クリントン氏に差を付け始めた。クリントン氏にとって、大票田であるテキサス、オハイオ2州の予備選は選挙戦を続けるため絶対落とせない勝負となっている。2候補が26日時点で両州で使った宣伝費はオバマ氏が750万ドル、クリントン氏が460万ドルとなっている。