現職ブッシュ大統領の父親であるブッシュ元大統領は18日、今年の大統領選で共和党の指名獲得を狙うジョン・マケイン上院議員を支持する意向を表明。
共和党内の支持がマケイン氏に集中する新たな兆しとみられていると言う。
ブッシュ氏は「この厳しい時代に米国をけん引する指導者として、これ以上優れた人物はいない」とマケイン氏を称賛。海軍パイロットとしてベトナム戦争で捕虜になった過酷な経験がマケイン氏の人柄を作ったと述べ、「人間の自由という大義のため、これほど多くの犠牲を払ってきた人物は滅多にいない。保守派の価値観をこの秋ホワイトハウスに送りこむため広範な連携関係を作ろうとするジョンを、今こそ支援するべき時だと思う」と語った。
これを受けてマケイン氏は、ブッシュ氏の支持が共和党内の結束を高め、前進するうえで大きな追い風となるとの認識を示した。
マケイン氏は党内保守派の間で支持固めを図っている。保守派の多くは、移民政策や選挙資金調達といった問題をめぐる同氏の立場に反発するとともに、法案可決を目指して野党・民主党との連携に積極姿勢を取ったとして同氏に反発している。
ブッシュ氏は、マケイン氏に対する一部保守派の批判は「馬鹿げており、著しく不公平」とコメント。マケイン氏が保守派上院議員として正当な実績を持ち、軽率に野党と組する人物ではないと明言した。