世界銀行は5日、アヘンの世界最大の生産国となっているアフガンで栽培地を根絶させるためには代替作物促成のためのかんがい、道路など地方開発の資金として20億ドル(約2149億円)が必要との報告書を発表。
アフガンの農民は手っ取り早い現金獲得の手段としてアヘン栽培に手を染める例が多いとされる。また、地方の有力部族がアヘンを裁き、軍事行動の活動資金にしている事も同国の治安の不安定化の一因ともされる。
報告書は世銀のアフガン分析担当が作成。20億ドルの資金投与が今後10年間必要と試算し、かんがい施設改善による農地開墾で12億ドル、地方事業開発で5億5500万ドル、道路網整備、建設、維持管理で4億ドル必要などとしている。
また、アフガン復興の為に諸外国は資金援助しているものの、連携しての事業促進が欠けているとの現状認識も示した。
アフガンではアヘン、ヘロインの原料となるケシ栽培地の拡大が問題視されている。01年の米軍事作戦で政権を追われたイスラム教強硬派勢力タリバンは統治中、アヘン絶滅の措置を打ち出したが、現政権を混乱させるため麻薬生産を奨励、資金作りのため売却にも関与しているとの指摘もある。
生活して行くには、何かで生計を立てないとね・・・
ケシ栽培は、コカインやヘロインの材料になっちゃうんだよね。
何だか複雑です。