ファイザーは29日、禁煙治療を目的に開発された、国内初めての経口禁煙補助薬「チャンピックス」(一般名・バレニクリン酒石酸塩)の製造販売承認を取得したと発表。
これまでの禁煙補助薬は、口内粘膜、皮膚から吸収するガムタイプやパッチタイプで、たばこ代わりにニコチンを補充して禁煙に伴うイライラ感を抑える仕組み。
これに対し、チャンピックスは、ニコチン依存に関係する脳内の受容体に働きかけ、禁煙によるイライラ感、喫煙に伴う満足感も抑制することで禁煙効果を発揮すると言う。
チャンピックスは0.5ミリ・グラム錠と1ミリ・グラム錠の2種類。
投与期間は12週間で、医師の処方が必要になる。06年8月に米で販売が開始され、世界60か国以上で承認されているとの事。