パキスタンのブット元首相の暗殺事件で、警察当局は19日、アフガンとの国境に近い北西辺境州デライスマイルカーンで逮捕された少年が、犯行グループに関与していた事を自白したと発表。
事件の逮捕者が発表されたのは、今回が初めてとの事。
内務当局者は、デライスマイルカーンで逮捕された容疑者2人のうち、1人が10代の少年であり、ブット氏暗殺への関与を供述した事を認めた。
捜査当局は残る1人の容疑者を取り調べ、少年の自白の裏づけを取る方針と言う。
捜査関係筋が匿名を条件に語ったところによると、少年は暗殺事件が起きたラワルピンディに、5人の犯行グループが派遣されたことを供述した。17日に逮捕された少年は、イスラム教シーア派の祭り「アシュラ」を標的にした攻撃計画にも関与していたとされる。
ただ、暗殺首謀者と名指しされ、アルカイダやタリバンとのつながりが指摘されている反政府武装組織のメスード司令官の関係者は、「政府のプロパガンダ」だとして報道内容を否定した。