ヘレステスト初日

　　新年が明け、最初のグループテストがヘレス・サーキットで実施された。F1に参戦する全11チーム中9チームが参加する中、堅実なスタートを切ったのはライコネンとマッサのフェラーリ勢だ。

マクラーレンやトヨタ同様、新車を持ち込んだフェラーリ。午前中は天候が悪かったものの、次第に路面が乾いてくると、ライコネンは1分19秒846のトップタイムを記録した。先週、同地で走行したハミルトンのベストタイムより0.7秒遅れ。

午前中、メカニカルトラブルに見舞われ、走行時間を失ったマッサだったが、初日終盤には2番手タイムとなる1分20秒123をマークしている。

マクラーレンの新車MP4-23のステアリングを握ったのは、デ・ラ・ロサとコバライネン。デ・ラ・ロサが3番手につけ、新たにチームに加わったコバライネンは5番手となった。

トロ・ロッソのテストを担当するベッテルとボーデは速さを見せ、それぞれ4番手と6番手に入っている。一方、ウィリアムズのロズベルグは冬期カラーリングが施されたFW29を駆り、7番手タイムをマーク。

一方、生産的な1日を過ごしたのはトヨタの新車TF108に乗り込んだトゥルーリ。4.423kmのコースを86周、全体の8番手タイムを記録している。彼の新チームメイトに就任したグロックは、コースオフを喫するなど走行時間を失ったこともあり、14台が出走する中で13番手となった。

修正を施したルノーの2007年型スペックをドライブしたネルソン・ピケJr.が9番手、レッドブルのクルサードが10番手。

フォース・インディアのテストドライバーに起用される事が発表されたリウッツィは11番手、12番手にはウィリアムズの中嶋一貴が続き、SAF1のマシンを駆ったロシターが14番手。

テストは15日（火）も引き続き、実施されると言う。

ヘレステストの結果

1. ライコネン - フェラーリF2008 - 1:19.845（+0.000） - 59周
2. マッサ - フェラーリF2008 - 1:20.123（+0.278） - 43周
3. デ・ラ・ロサ - マクラーレン・メルセデスMP4-23 - 1:20.548（+0.703） - 54周
4. ベッテル - トロ・ロッソ・フェラーリSTR2 - 1:20.732（+0.887） - 40周
5. コバライネン - マクラーレン・メルセデスMP4-23 - 1:20.936（+1.091） - 49周
6. ボーデ - トロ・ロッソ・フェラーリSTR2 - 1:20.997（+1.152） - 47周
7. ロズベルグ - ウィリアムズ・トヨタFW29 - 1:21.143（+1.298） - 47周
8. トゥルーリ - トヨタTF108 - 1:21.344（+1.499） - 86周
9. ネルソン・ピケJr. - ルノーR27 - 1:21.595（+1.750） - 41周
10. クルサード - レッドブル・ルノーRB3 - 1:21.745（+1.900） - 51周
11. リウッツィ - フォース・インディア・フェラーリF8-VII - 1:23.035（+3.190） - 44周
12. 中嶋一貴 - ウィリアムズ・トヨタFW29 - 1:23.134（+3.289） - 42周
13. グロック - トヨタTF108 - 1:24.351（+4.506） - 58周
14. ロシター - SAF1 Honda SA07 - 1:34.852（+15.007） - N/A