独の治安当局は12日、同国司法省など捜査関連機関を狙うテロ謀議があるとレバノン当局から連絡があり、職員保護等の警備態勢を強化した事を明らかにした。AP通信が報じた。
独週刊誌シュピーゲルなどは最近、ベイルートのドイツ大使館に1月初旬、電話がありドイツの軍事、司法関連施設を標的にしたテロ計画の情報を伝えたと報じていた。この後、レバノン当局は国際テロ組織アルカイダとつながりがあるシリア人容疑者1人を逮捕している。
同容疑者は調べに対し、トルコ系独人、サウジアラビア人、豪人の3人が既に独に入国、司法省ビルなどへの攻撃を準備していると供述。同誌などによると、テロは、司法省が独でアルカイダ容疑者を逮捕した事などへの報復と説明したと言う。
独の捜査機関が昨年9月、米軍基地爆破を企てたとして容疑者を逮捕した事件を指すともみられる。
また、テロに用いる爆発物も既に独に持ち込まれたとしていた。露もしくはフィンランド経由で独北部のロストク市に運んだ可能性があるとも報じていた。