マレーシアで低賃金職などに就く印人労働者をめぐり、内務当局者らが8日、新たな受け入れを中止したと発表。
一方、同国唯一の印系閣僚、サミー公共事業相は数時間後、これを「事実ではない」と全面的に否定している。
受け入れ中止は、匿名の当局者らが外国通信社との電話インタビューで明らかにした。当局者らは12月18日付の閣議命令とされる文書を読み上げ、差別撤退を訴える印系住民らの暴動が受け入れ中止につながったとの見方を示した。
マレーシアでは現在、約14万人の印人が、ウエーターや理髪師、庭師などとして働いている。金融、IT業界で高度な専門職に就く印人も少数ながら存在し、受け入れ中止の報道が流れると、こうしたグループから当局への問い合わせや抗議が殺到した。
これに対し、サミー公共事業相は訪問先のニューデリーで、「首相や内務省トップと話したが、報道は事実無根だ」と発言。中止発表に至った経緯やその真偽は確認されず、情報が錯綜している