仏のサルコジ大統領は22日、アフガンを急きょ訪問。治安上の理由から事前発表なしの訪問で、アフガン駐留仏軍を慰問し、カルザイ大統領と会談する。アフガン駐在仏大使館が確認した。
滞在は1日間のみ。サルコジのアフガン入りは今年5月の就任後、初めて。アフガンではNATO主導の国際治安支援部隊(ISAF)が活動しているが、仏は約1300人を派兵している。
仏大統領府によると、国防相、外相もサルコジ氏に同行している。サルコジ大統領は就任後、シラク前大統領とは異なり、親米寄りの外交政策を打ち出している。今年11月の訪米では連邦議会で演説、アフガン軍事作戦では「米と肩を並べて行動する」と言明、議員の喝さいを浴びていた。
アフガンでは政権を追われたイスラム強硬派勢力タリバーンが最近、戦力を整え攻勢を掛けており、米はNATO諸国に兵力増強を要請している。サルコジ大統領は今回の訪問でアフガンの軍事情勢を見極めるともみられる。