センソイ駐米トルコ大使は19日、トルコ軍が今週、イラク北部に潜伏する非合法武装組織クルド労働者党(PKK)を攻撃したのは、攻撃に応用可能な情報を米からリアルタイムで得ていた結果だと発言。
センソイ大使によると、今回の作戦は、先月訪米したトルコのエルドアン首相に対してブッシュ大統領がPKK攻撃支援を約束し、両国の連携が強化された事の「具体的結果」という。支援内容には、PKKの標的に関する情報提供も含まれている。
センソイ大使はまた、トルコが攻撃に先立ち、米への通知が不十分だったとする一部報道を受けて、米とトルコ軍が作戦について「常に連絡を取っている」と述べた。
PKK側の被害や死傷者について判断するまでには時間を要するものの、同大使はPKKの生活基盤が深刻な打撃を受けたとのは「疑いない」との見解を示し、「攻撃は今回限りではないが、全ての標的を攻撃したので、目的は達成した。最終目標はPKKの壊滅だ」と述べた。
一方、イラク政府はトルコ軍の攻撃を「傷を深める」動きだとして非難。イラクのクルド人自治区の当局者は抗議のため、首都バグダッドで開かれるライス米国務長官との会合をボイコットした。