米上院は18日夜、ブッシュ大統領が強く要求していたイラク戦費を含む08会計年度の歳出法案(総額5550億ドル)を、賛成76反対17で可決。
審議では民主党議員からイラク駐留米軍の撤退期限盛り込みを求める動議が2度提出され、長時間にわたる議論が行われたが、いずれも否決された。この後午後11時頃に最終採決が行われた。
下院は17日、イラク戦費に関する部分を削除した歳出法案を可決。上院は審議の結果、イラク戦費を400億ドル上乗せしする事で合意。法案にはアフガン戦費300億ドルが盛り込まれている。
今後は上院で戦費が上乗せされた法案を、下院が承認するかが焦点となる。ペロシ下院議長(民主党)は、自身は反対票を投じるとしたうえで、法案が可決されるだろうとの見通しを示した。