麻疹(はしか)による死者数が06年、世界で24万2000人と、00年の75万7000人に68%減少した。
特にアフリカ大陸では、39万6000人から3万6000人と、91%の激減だった。
WHOやユニセフ、
米疾病対策センター(CDC)などが協力した調査で判明した。報告書は29日に公開された。
WHOやユニセフ、CDCは米赤十字とも協力し、麻疹による死者数を減らすための麻疹イニシアティブで、ワクチン接種を進めている。
世界各国ではボランティアが、交通網のない地域にもワクチン接種のために訪れ、子供たちの麻疹被害を減らそうと努力している。
ワクチン接種は00年から06年にかけて、世界46カ国で約4億7800万人の子供たちが受けた。
アフリカでは大きな効果が現れたが、インドでは死者数の減少が26%にとどまっており、インドにおけるワクチンの普及に努めたいとしている。