米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長夫妻が主宰するビル・アンド・メリンダ・ゲイツ基金と、国際社会奉仕団体ロータリーが26日、世界のポリオ(急性灰白髄炎)撲滅を目指し、総額2億ドル(約216億円)を寄付すると発表。
ポリオは現在、世界99%の地域で姿を消しつつあるが、アフガンやインド、ナイジェリア、パキスタンなどで今も感染が確認されている。
また、紛争が絶えないソマリアやコンゴなどでは、医療機関の団体などが現地入りできず、ワクチンの普及も進んでいない。
WHOは、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ基金とロータリーによる寄付が、「ポリオ撲滅に向け大きな促進になる」と評価。
しかし、WHOの試算によれば、ポリオ対策費として09年までに6億5000万ドル、撲滅には10億ドル以上が必要で、ビル・ゲイツ基金とロータリーの寄付2億ドルでは、まだまだ不足だとしている。