南米チリ北部で15日、午後0時40分(日本時間15日午前0時40分)頃、マグニチュード(M)7.7の強い地震があったみたいですよ。
政府高官筋は、震源地に最も近いトコピジャ近郊で改修中のトンネルが崩落し、がれきの下敷きになった作業員50人近くが救出されたと語った。
米地質調査所(USGS)によると、震源地はトコピジャの東南東40キロ、カラマの西北西100キロ、アントファガスタの北北東170キロ、首都サンティアゴの北1245キロで、震源の深さは60キロ。ペルーやボリビアでも揺れが感じられた。太平洋津波警報センターは一時津波警報を出したものの、1時間後に解除した。
崩落したトンネルは1994年に完成し、先月1日から来年年明けまでの予定で改修工事が行われていた。
チリの国内各地では地震発生時、住民が慌てて建物外に避難した。一帯では余震が続いており、これまでの最高はM5.7。同国海軍はがれきの撤去作業に向けて、被災地に重機を輸送中。
トコピジャ市内の医療機関は地震の被害を受けたため、当局は収容された負傷者を別の病院に移す方向で検討している。地元テレビ局TVNによると、医療機関で手当てを受けた負傷者は約100人。遠隔地の被災状況が判明次第、死傷者数は増えると予想されている。