イラク北部バイジで9日午前6時半頃、トラックを使った自爆テロが2度発生し、少なくとも18人が死亡、22人が負傷したとの事。
警察当局は、武装勢力に批判的な姿勢を取っているイスラム教スンニ派の部族指導者が標的だったとの認識を示し、バイジ市内に外出禁止令を発令。
最初の爆発は警察幹部を務める部族指導者の自宅で発生。
指導者は無事だったが、家族が被害を受けた。その数分後、部族指導者らが礼拝に集まっていたモスクで2度目の爆発があったらしい。
内務省関係者は、イラクのアルカイダ勢力に対抗する姿勢を表明したイスラム教スンニ派団体「サラヘディン覚醒評議会」のバイジ地区指導者が狙われたとコメントした。同評議会の幹部は先週、サマラ近郊の爆弾攻撃で暗殺され、アルカイダ系武装グループ「イラク・イスラム国家」が犯行声明を出した。
イラク・イスラム国家は先月、米軍主導の多国籍部隊を支持した事でスンニ派の名誉を汚したとして、スンニ派指導者の殺害を警告したとの事。