タイ南部のリゾート地プーケット島の国際空港で16日、国内線格安航空会社ワン・トゥー・ゴーのバンコク発269便が、着陸に失敗して炎上した。AP通信によると、乗員乗客130人のうち88人が死亡した。
乗客123人のうち79人は外国人だった。複数の目撃者によると、機体に炎が広がるなか、乗員乗客は非常口に殺到。生存者の多くは、非常口から翼の上に脱出した。
現地のクルンテープ病院の関係者は、負傷した29人の乗客を収容したと語った。うち5人は余談を許さない容体と言う。
国営タイ通信社(TNA)や複数の目撃者によると、旅客機は豪雨と強風の中着陸して滑走路をオーバーランし、直後に炎上した。定刻の午後2時半にバンコクを出発し、午後3時50分にプーケットに到着する予定だった。
旅客機が米マクドネル・ダグラス社のMD-82型機だった事から、
米国家運輸安全委員会(NTSB)は現地に調査官を派遣する。また、プーケット国際空港の出発便4便は欠航となった。
東南アジアでは格安航空会社が相次いで設立されているが、一連の事故を契機に整備や全体の安全性について疑問の声が上がっている