ブッシュ米大統領は13日夜(日本時間14日午前)のテレビ演説で、イラク駐留米軍のうち、戦闘部隊の5700人をクリスマスまでに削減する方針を明らかにしたらしい。
大統領は「われわれの目標は達成されつつあり、兵士の帰還に着手する事が可能になった」と説明。
ブッシュ大統領は演説の中で、今年1月から開始した3万人規模の増派戦略が成果を挙げ、首都バグダッド周辺の治安が大幅に改善されたとの見方を強調。
一方で、「生き残るための戦い」を続けるイラクを見捨てるわけにはいかないと述べた。
大統領は、イラク政府が政治、経済などの分野で目標基準を達成していない事を認めたものの、同国指導者らは「予算案を通過させ、石油収入の分配を図るなど、いくつかの仕事を成し遂げている」と指摘。
今後の成功には「政治、経済、治安の各分野で米国の関与が必要となる」と強調し、自らの任期が終わる09年以降も、米軍の一部は駐留を続けるべきだとの考えを示した。