01年9月の米同時多発テロを首謀した国際テロ組織アルカイダの最高指導者、オサマ・ビンラディン容疑者は7日、イラク戦争を資本主義が生み出した不正な戦いと批判、同戦争を終結させるため米国人に対しイスラム教への改宗を促したらしい。
約3年ぶりに発表されたビデオ映像で述べたもので、CNNはこれを入手した。
地球温暖化の問題にも触れ、欧米の大企業はその元凶と批判。この問題を無視して、人権問題に言及するブッシュ大統領、フランスのサルコジ大統領、ブラウン英首相を非難しているらしい。
米国土安全保障省は、映像を詳しく分析、テロ開始などのメッセージが盛り込まれていないかを調べているが、米国に対する差し迫った危険はないとの判断を示している。
この映像の人物の信ぴょう性は不明だが、今年就任したサルコジ、ブラウン両氏に触れた事は、映像が最近撮影された事を物語っている。これまで白かったビンラディン容疑者のあごひげは黒くなっている。染めたともみられる。
映像の長さは約30分間。アルカイダ系のメディア担当部門が最近、この映像の公表を予告するメッセージをウェブサイト上に掲載していた。米同時多発テロから6周年を意識した発表とみられる。
ビンラディン容疑者のビデオ映像が前回公表されたのは、04年米大統領選の直前。このビデオにはブッシュ大統領の再選阻止の狙いが込められていた。
このCNNが入手した映像は本人との事らしいです。