国連児童基金(UNICEF)は29日、イラク北部スライマニヤ県などで
コレラが流行し、感染者が2000人を超えていると発表した。不衛生な飲み水が原因としている。
地元当局のまとめでは、過去2日間で5人が死亡、重い下痢の症状がみられる感染患者500人以上が病院に運び込まれている。
感染が広がっているのは、スライマニヤ県とキルクーク地区。UNICEFは「感染者の大部分は大人だが、最も危険な状況にあるのは子どもたちだ」と話している。
コレラは汚染された水を飲用する事で感染する。地元当局やUNICEFによると、スライマニヤ県で水道施設が利用できるのは住民の3割程度でしかなく、多くは自宅付近に浅い井戸を掘って飲み水を得ていると言う。