インドネシアの観光地バリ島で12日、29歳の女性が高病原性鳥インフルエンザで死亡した。バリ島での鳥インフルエンザ死者は初めて。インドネシア保健省が13日、発表した。
亡くなった女性は、バリ島西部の出身で、1週間以上も前から、風邪の様な症状が出ていたが、病院に行ったのは症状が出てから6日後だったという。今月10日にデンパサルの病院に移され、集中治療室で手当てを受けたが、高熱と多臓器不全で死亡した。
女性の検体を調べたところ、高病原性のH5N1型ウイルスに感染していたとの事。
女性の5歳になる娘も先月、鶏と遊んだあとに死亡しているが、鳥インフルエンザによるものかどうか、不明。
保健省によると、死亡した女性の近所に住む2歳の女児も、鳥インフルエンザの症状を呈して病院で手当てを受けているという。
WHOによると、鳥インフルエンザの被害はインドネシアが最悪。7月25日現在で、全世界の約3分の1にあたる102人が感染し、うち81人が死亡している。
インドネシアのバリ島は、住民の多くが家きん類を裏庭で飼育しており、家きん類と人間との距離が近く、鳥インフルエンザの感染拡大および、人間へ容易に感染する変異種が起こりやすい条件。また、多くの外国人が訪れる観光地として知られる。同島への観光客は今年上半期、前年から34%増の78万人以上に達しており、感染拡大が懸念されれている。
感染の拡大しない様そう願いたいです。