パレスチナ自治政府の穏健派ファタハとイスラム過激派ハマスの抗争が続くガザ市で16日未明、ハマスの武装部門がファタハの治安当局者の自宅を攻撃し、護衛5人が死亡した。
ハマスは迫撃砲で攻撃を開始し、パイプ爆弾を仕掛けて爆発させた。当局者は家族とともに外出していたため無事だったが、中にいた護衛7人の一部が犠牲になった。
ファタハは治安部隊を援軍として投入。また、ファタハのスポークスマンは事件への反発を表明し、「ハマスは上層から下層まで犯罪に関与している殺人者だ」などと非難した。
ファタハとハマスは14日にエジプトの仲介で停戦合意に達したものの、わずか数時間後の銃撃戦で停戦が崩壊した。ハマスは15日、ガザ地区への物資輸送の要所であるカルニの貨物ターミナルで、ファタハの警察車両を至近距離から銃撃し、警備にあたっていた警官8人が死亡した。夜には10歳の女児が銃撃戦の巻き添えとなり、頭部を負傷する事件もあった。
ハマスはこのほか、ガザ地区に近いイスラエル南部シュデロットをロケット弾で集中攻撃し、イスラエル人17人が負傷した。
せっかく、エジプトの介入で停戦できたと思っていたのに、こんな事になるとは。残念
悲しいけど、闘争はいつまで経っても終わらないと思う。