イラク内務省は5月1日、同国のテロ黒幕とされる国際テロ組織アルカイダ系の「イラク・アルカイダ機構」の指導者、アブ・アユブ・マスリ容疑者が組織内紛に絡む戦闘で死亡した、と述べた。
内務省報道官は、死亡を示す明確な情報があると述べたが、詳細は不明。駐留米軍の報道官は情報を確認出来ないと述べた。同報道官は戦闘は首都バグダッドで1日未明起き、イラク軍、米軍は関与していないと述べた。遺体は確認されていないともしている。
イスラム教スンニ派系である同機構の内紛の原因などは不明だが、民間人殺害などをめぐりアルカイダ系と他の部族系構成員との間で対立が深まっているとの情報が最近流れていた。
ただ、マスリ容疑者に関してはイラク内務省や米軍が過去に負傷や死亡を明らかにしたことがあるが、誤りだったことがその後、判明している。
マスリ容疑者はエジプト出身で、昨年6月に米軍の空爆で死亡したアブムサブ・ザルカウィ容疑者の後継者として、イラク・アルカイダ機構の指導者になっていた。