イラクの首都バグダッドでは18日、爆弾テロが相次ぎ、少なくとも180人が死亡した。
中でも市内中心部サドリヤ地区の市場の爆発は、122人が死亡、150人が負傷し、被害規模が最悪となった。
マリキ首相は治安対策の不備を理由に、軍幹部1人の拘束を指示した。
内務省によると、爆弾テロはサドリヤ地区のほか5カ所で発生。
北東部のイスラム教シーア派が多数のサドルシティーにつながるイラク軍検問所近くでは28人が死亡、44人が負傷。死傷者の多数は民間人。
停車していた車両がさく裂したもので、イラク軍筋は自爆攻撃と断定したらしい。
また、首都中心部カラダ地区にある病院近くで、これも停車中の車両が爆発、20人以上が死傷。南部でも警察の検問所で車両の自爆テロが起き、10人が死傷した。南西部サイディヤでも検問所付近で警察パトロール隊を狙った爆弾攻撃があり、12人が死傷。
交通量の多い中心部の交差点では道路脇に仕掛けられた爆弾で、民間人11人が死傷した。
イラクでは、対立するスンニ派との血みどろの宗派抗争が続いている。
こうしたなか、イラク駐留米軍は
ファルージャやタジ、
モスルで武装勢力の掃討作戦を実施した。米軍によると、武装勢力6人が死亡、40人以上が拘束されたという。