イラク駐留米軍のコールドウェル報道官(少将)は11日、イスラム教シーア派と血みどろの宗派抗争を続けるスンニ派武装勢力が、シーア派主体の隣国イランの情報機関から資金援助、武器弾薬類を受けている証拠を入手したと述べたらしい。
証拠の詳細には触れなかったが、イラクの武装勢力はイラン製の武器組み立て技術を習得するためイラン内で訓練を受けていると指摘。
特に、精密な技術を使い、装甲貫通の路上爆弾に言及した。イラク内では依然、イラン製の武器発見が継続しているとも述べた。
首都バグダッドでは10日、イラン製のロケット弾、迫撃砲発射装置を保管する家屋や車両を捜索したとしてその証拠写真も示した。米国は今年2月、主権尊重でイランに対しイラクへの武器流出を停止するよう呼び掛けている。
ブッシュ米大統領は、イランの精鋭部隊、革命防衛部隊がイラクの宗派対立を煽る狙いで干渉していると指摘、イラン側はこれを否定している。イラク駐留米軍は、革命防衛隊員とする5人も捕そくしている。
コールドウェル報道官はまた、最近拘束したイラク武装勢力の戦闘員がシリアで訓練を受けたことを白状したと指摘。
米政府はシリアもイラク武装勢力を支援、自国を通過した外国人戦闘員のイラク潜入を黙認しているとして非難している。