イラクの首都バグダッド中心部で12日、相次いで5回の爆発があり、少なくとも90人が死亡、190人以上が負傷した。中部サーマッラのシーア派聖廟(ゴールデン・モスク)爆破事件から、イスラム暦で1周年に合わせた犯行とみられている。警察当局が明らかにした。
3回の爆発はショルジャ市場で発生し、少なくとも79人が死亡、170人が負傷。内務省はアルカイダ勢力による犯行と見て、外国人2人を含む容疑者3人を拘束した。
このほか、商業地区バブシャルジで路上に仕掛けられた爆弾が爆発し、9人が死亡、20人以上が負傷。市内北部カヒラでも路上爆弾で民間人の車を破壊し、2人が死亡、3人が負傷した。
イラクのイスラム教シーア派最高権威シスタニ師は、サーマッラの事件を契機にシーア派とスンニ派の宗派間抗争が悪化し、数万人の無実の人々が死亡したと指摘し、サッマーラの事件で被害を受けた聖廟の再建を政府に促した。同師はまた、事件1周年で国民に冷静な対応を呼びかけた。
中南部のシーア派聖地ナジャフのモスクでは、シーア派とスンニ派の聖職者が会合を開き、国民の結束を呼びかけた。聖職者らは、国内分裂を図り内戦を引き起こそうとしているとして、武装勢力を非難した。
CNN.co.jpより
宗派間抗争って終わりが無いに等しいですよね。
やられたらやり返す、この繰り返し。いくらこの問題にアメリカが介入しても解決しないと思う。