GP2チャンピオンシップリーダーであるパスター・マルドナルドのマネジャー、ニコラス・トッドがこれまでのうわさを否定しなかったことで、マルドナルドが2011年にBMWザウバーのレースシートを獲得する可能性が浮上している。
最終的にはベテランドライバーのデ・ラ・ロサがコックピットに座ることになったが、高い評価を得るベネズエラ出身のマルドナルドは今季初めにも同チームのレースドライバー起用がうわさされており、メインスポンサーの『PDVSA(ベネズエラ国営石油)』がマルドナルドをF1のグリッドにつけようと積極的に動いているようだ。
ニコラスは『422race.com』に「詳細は言いたくないが、来季のことについていくつかのチームと話をしているのは確かだ」と語る。
また、GP2で活躍する別のドライバーにも2011年のF1昇格の憶測がささやかれている。フェラーリの育成ドライバーであり、マルドナルドと同様にニコラスがマネジメントを引き受けるジュール・ビアンキだ。ハンガリーで行われたGP2のレースでタン・ホー・ピン(董荷斌)と接触したビアンキは現在、脊椎(せきつい)のケガの回復段階にある。
「ジュール(ビアンキ)はまだ若く、オープンホイールでは2年とわずかな経験しかないものの素晴らしい才能の持ち主であり、来年F1に進むチャンスがあるならそれをつかまなければ」とニコラスはつけ加えた。